エステの脱毛と医療脱毛、両方行っても良いのでしょうか
脱毛は、どこで行なっても体に悪い影響を与えることはありません。
したがって、脱毛エステとクリニックなどの医療脱毛を同時に行なっても大丈夫ですし、脱毛エステを数年続けてから医療脱毛に移っても、全く問題はありません。
また、医療脱毛は痛みが強いので、痛みで挫折した方がエステに移っても大丈夫です。
このあとでご紹介していく、エステ脱毛と医療脱毛のメリットを上手に利用して、両方のいいとこ取りをしながら、できるだけ安上がりに脱毛を終了させていきましょう。
同じ部位の脱毛の併用は避けた方がよい
同じ時に同じ場所を医療脱毛とエステ脱毛を組み合わせて行なうのは、無意味だと思います。
たとえば、1月にクリニックで脇の脱毛行なうと、新しい毛が生えるまで待たなければならないので、次に通うのが3月か4月になります。
脱毛を早く終わらせようと、待っている期間の2月にエステで脇脱毛を行なおうと思っても、新しい毛が生えそろっていないので施術ができません。
脱毛は、新しい毛が生えてこないと施術ができないので、同じ場所を同時にクリニックとエステで脱毛しようと思っても、物理的に無理で、無駄が出てしまいます。
脇の脱毛はクリニックにお任せして、足の脱毛はエステで行なうなど、脱毛場所が違えば、同時に通っても大丈夫でしょう。
痛みによって使い分ける
クリニックなどの医療機関で行なう医療脱毛は、脱毛機器の出力が強いため、かなりの痛みを感じる方がいます。
しかし、医療機関では永久脱毛ができます。
一方、脱毛エステでは、脱毛機器の出力がそれほど強くはないので、強い痛みを感じることはありません。
しかし、威力が弱いので毛根を破壊するまでには至らず、毛根の力を弱くすることによって、新しい毛を生えにくくさせていきます。
そのため、エステでの脱毛を終了した後、数年経つとまた毛が生えてきてしまうことがあります。
そこで、脇のように目立つ場所は、痛みを我慢して医療機関で永久脱毛を行ない、背中やお腹の毛など目立たない場所は、エステを利用するとよいかもしれません。
永久脱毛にこだわる部位には医療脱毛
先程も説明しましたが、脇や脚など目立つ部分は、永久脱毛をしてしまった方が後々楽かもしれません。
脱毛サロンでの施術は出力の弱い機器を使うため、後になって毛が生えてくることがあります。
痛みを強く感じるVIOは、後々数本の毛が生えてきても、その都度ピンセットで引き抜けばよいので、それほど永久脱毛にこだわらなくてもよいような気がします。
また、お腹や胸の毛も、後で気がついた時に引き抜けばよいでしょう。
医療機関の脱毛は永久脱毛が可能ですが、金額も高くなります。
クリニックによっては、エステの10倍以上の金額がかかってしまうところもあります。
全身を永久脱毛するとなると、かなり高額な費用になってしまうので、部位別にクリニックと脱毛エステを使い分けていくとよいでしょう。
金額にこだわりたい時はエステ脱毛→医療脱毛へ
はっきり言って、医療機関の脱毛はかなり高額です。
また、医療機関では派手な宣伝をすることができないので、大々的なキャンペーンを行なうこともできません。
一方、脱毛エステは他社との競争が激しいので、たびたびキャンペーンを行ないます。
キャンペーンだけを利用すると安上がりにすむので、まずは数年かけて脱毛エステで気になる部位を脱毛しましょう。
そしてしばらく置いてから、再び毛が生えてしまったら、改めてクリニックに通うようにすれば、痛みも少なくて済みます。
また、エステでの脱毛で毛根自体がかなり弱っているので、クリニックに2~3回通えば完全に脱毛ができるかもしれません。
脱毛は年数がかかると覚悟して、エステとクリニックを上手に組み合わせて痛みを減らし、お金がかからないように工夫をしてみましょう。
医療脱毛のメリットとデメリット
クリニック脱毛のメリット
医療用の脱毛機器は、脱毛エステのものよりもかなり出力が高く、効果的に脱毛を行なうことができます。脱毛のために通う期間も、1年から1年半の間に6回くらい通えば終了します。
クリニック脱毛のデメリット
高額である
クリニックは派手なキャンペーンを行なうことを法律で禁止されているので、他の医療機関との競争がなく、料金は高めになります。
脱毛エステでキャンペーンや割引を利用すると、クリニックでの脱毛の10分の1くらいの金額になることもあります。
痛みが強い
医療機関の脱毛方法は、毛根の細胞を破壊して二度と新しい毛が生えてこないようにするため、必ず痛みがあります。
痛みについては、ホームページにも記載されていますし、体験に行ってもきちんと説明をされます。
むしろ、痛みについてはっきり言わない医師やホームページには、気をつけるようにしましょう。
また、医療脱毛でほとんど痛みを感じない場合は、機器の出力を抑えていることがあるので、永久脱毛の効果が悪くなって、脱毛終了まで長く通うことになります。
痛みが怖くて、クリニックでの脱毛に二の足を踏んでしまう方も多いと思いますが、脱毛を行なう場所が病院なので、麻酔を使うことができます。
脱毛をする場所にクリームを塗って30分ほど置いた後で施術をする場合と、笑気麻酔と言って麻酔を鼻から吸い込むことによって、その場だけ麻酔が効くタイプのものもあります。
麻酔代金は、毎回の通院時に支払うことが多いです。
1回につき、3,000円~5,000円の麻酔料金がかかります。
副作用がある
機器の出力が強いため、場所によってはやけどや色素沈着を起こす場合があります。
やけどの場合は、病院なのですぐに治療をしてもらうことができ、経過観察もきちんとしてくれます。
また、毛根周りの細胞に影響を及ぼすことがあり、汗腺を刺激して脱毛後多汗症になってしまうことがあります。
特に、脇の下は汗が気になる部分です。多汗症になってしまうと二度と治らなくなってしまいます。
脱毛できない部分がある
脱毛のレーザーは黒い色に反応するので、VIOのように色素沈着を起こしやすい場所の脱毛ができないことがあります。
脱毛エステのメリットとデメリット
脱毛エステのメリット
脱毛エステの機器は、医療用と違いかなり出力を抑えてあるので、痛みを感じにくくあらゆる部位の脱毛が可能になります。
また、ライバルのエステサロンがたくさんあるので、常にどこかでキャンペーンを行なっていて、キャンペーンだけを利用すれば、かなりお得に脱毛を行なうことができるでしょう。
エステ側は、キャンペーンを行なってもちゃんと利益が出ているので、遠慮をする必要は全くありません。
脱毛エステのデメリット
通う期間が長くなる
脱毛サロンの機器は出力が弱いため、毛根を破壊することはできません。
したがって、何度も同じ毛根から毛が生えてくることになり、完全に脱毛が終わるのに数年かかることがあります。
何度も何度も同じ毛根に刺激を与えて、少しずつ毛が生えてくる力を弱くしていくため、打ち漏れをした毛が数年後にまた生えてくることもあります。
予約が取りにくい
キャンペーンを利用すると脱毛希望者が増えるため、希望している日時の予約が取りにくくなり、施術も時間通りにできない場合があります。
家庭用脱毛器と医療脱毛を組み合わせる
家庭用の脱毛器でも脱毛ができます。
自宅で行なうことができるので、好きな時に脱毛ができて、次の毛が生えてくるまで3週間くらい待てばよいので、比較的早めに脱毛を完了することができます。
出力はエステサロンのものよりも弱いのですが、それでもレーザー脱毛器はかなりの痛みを感じるので、効果はあるといってよいでしょう。
家庭用のレーザー脱毛器や光脱毛・フラッシュライト脱毛器をしばらく使って、毛の量をかなり減らしたあとでクリニックに通えば、永久脱毛までに通う回数が少なくて済み、料金も高額にならずに済むでしょう。
毛抜きやカミソリや電気シェーバーや脱毛ワックスは、脱毛ではなくその場にある毛を処理するだけなので、何度使っても新しい毛は生えてきます。
家庭で脱毛を行ないたい場合には、除毛ではなく「脱毛」と書いてある機器を購入する必要があります。
まとめ
脱毛は、毛が生えるのを待たなければならないので、かなり気長に行なう必要があります。
1年くらいで脱毛を完了したい方は、医療クリニックを中心に考えるとよいでしょう。
途中で痛みに耐えられなくなったらエステに変更すればよいのですが、脱毛の痛みは、回数を重ねるごとに弱くなっていくという特徴があります。
また、若いうちからゆっくりと脱毛をしていく方は、エステでの脱毛を行なうとよいでしょう。
そして、途中で挫折しそうになったら医療クリニックで一気に脱毛をしてしまうとよいかもしれません。