3つの脱毛方法 値段・痛み・期間・施術終了後のお手入れなど

脱毛クリニック

クリニックとは医療施設のひとつで、脱毛は医療行為に当たるため、医師が直接ムダ毛の処理を行ないます。
脱毛エステサロンと違い大きな宣伝をすることができないので、内容をしっかりと把握することが必要です。

医療用の脱毛器械の出力パワーは高いので、この点がクリニックでの脱毛の大きなメリットとデメリットになります。

脱毛方法

クリニックでの脱毛方法は、2種類あります。

医療用レーザー脱毛

医療用レーザー脱毛は、出力が高いレーザーを使用して、毛を作る幹細胞を破壊することによって、永久に毛が生えてこないような治療を行ないます。
そのため、脱毛中はかなりの痛みを伴います。
痛みに耐えられない方のために、麻酔を使用することもあります。

医療レーザーは、皮膚の下の毛の色である、黒いメラニン色素に向かって照射をされます。黒いものにだけ反応するため、皮膚やその他の細胞を傷つけることはありません。
レーザーが照射されると黒い色(毛の色)に反応して、レーザーが黒い毛に吸収されて熱を持ち、その熱が周りに広がります。すると毛を育てる細胞が熱によって破壊されて、そこの毛穴が死滅します。

麻酔は「笑気麻酔」と言って、笑気ガスを吸入して痛みを軽減する方法と、「クリーム麻酔」と言って、クリーム状になった麻酔を塗ることによって、30分程度で皮膚表面の感覚が鈍くなる方法を使います。

電気脱毛・絶縁針脱毛・ニードル脱毛

電気脱毛・絶縁針脱毛は、細い絶縁針を毛穴に直接差し込んで、電気や高周波によって毛根や周囲の細胞を破壊していきます。

電気脱毛・絶縁針脱毛は、アメリカでは永久脱毛の効果があると認められているため、永久脱毛としては一番効果がある方法です。

確実に脱毛を希望している方は電気脱毛を一番お勧めしますが、かなりの痛みが伴うことが欠点です。

クリニックのメリット

クリニックにおける脱毛処理は、出力の大きい器械を使うため脱毛効果が高く、早い期間で終了することができます。

特に電気脱毛・絶縁針脱毛は、すべての脱毛方法の中で一番効果が高く、胸を張って永久脱毛と呼べる方法になります。

また、皮膚表面にトラブルがあった場合には、その場で医師が対処をしてくれます。

レーザー脱毛では、薄いシミやそばかすにもレーザーが照射されるため、きれいになることがあります。

美容クリニックは、脱毛だけでなく全身の美容のための治療を行なうので、脱毛ついでに顔のしわやたるみ、シミやフェイスラインなどの悩みの相談もすることができます(別料金)。

デメリット

脱毛効果が高いため、レーザー脱毛も電気脱毛も大きな痛みを伴います。
特に電気脱毛は、針を直接毛根に差し込むため、その痛みに耐えられない方もいるようです。

レーザー脱毛では黒い色に反応するために、産毛や手の甲の毛や、密集して生えている男性のヒゲには反応しないといわれています。
また、ほくろや色素沈着が濃い場所にも反応してしまうため、レーザー脱毛はどの部位でも使える治療法ではありません。
このような場所は、電気脱毛・絶縁針脱毛になります。

また、医療用機器の強い作用により、火傷や色素沈着などの副作用があります。

クリニックの脱毛で最も気をつけたい副作用は、脱毛治療中に毛根だけでなく汗腺も刺激してしまうので、汗が多く出るようになってしまうことがあります。
この症状は特に脇の下に現れやすく、一度多汗になってしまうと一生その症状が続いてしまいます。

クリニックでは保険がきかないので、費用が高額になってしまい、一般的にエステサロンの3倍以上となります。
その他にも、初診料や皮膚トラブルが起きたときや麻酔などの費用がかかるので、脱毛部位によっては、エステサロンの10倍以上になることもあります。
特に電気治療は、一本一本の毛穴に針をさしこんでいくため、時間がかかり、費用も高額になります。

また、クリニックでの脱毛は商業行為ではないため、途中解約ができない場合もあります。
痛みのために途中でくじけても、返金されないことがありますが、最近では、途中解約に応じてくれるクリニックもあります。

●クリニックの選び方
クリニックでの脱毛は医療行為のため、法律によって脱毛に関しての大きな宣伝ができません。
したがって詳しいことでわからないこともあります。
また、脱毛は医師が直接施術をしなければいけないのですが、看護師が施術をするクリニックもあるので、この点はカウンセリングのときにはっきりと聞いておきましょう。

■脱毛エステサロン
脱毛エステサロンでは、法律上「長期的効果のある脱毛」は行ってはいけないとされており、低出力のマシンのみを使用しています。
脱毛エステでの脱毛方法は、光脱毛を使って毛の再生力を弱らせていきます。

○光脱毛
クリニックのレーザー脱毛は、光の波長と照射エネルギーが強いのですが、エステで行なう光脱毛では広い範囲の波長の光を使うため、レーザー脱毛に比べると効果が弱くなります。
光の波長が大きいため、産毛などにも対応することができます。
光脱毛の方法は、医療用のレーザー脱毛と同じように、黒い毛のメラニン色素に反応して、その場所で吸収された熱によって毛根を刺激します。
しかし出力が弱ため、すべての毛根を死滅させるには至らず、毛の色素を破壊して、毛を薄くしていく方法になります。

●脱毛エステのメリットとデメリット

○メリット

脱毛エステは、クリニックによる脱毛よりもコストがかからないことがメリットになります。
エステの脱毛は各サロンでの競争が激しいため、常にキャンペーンや割引を行なっているため、キャンペーンだけを利用する方も多く見られます。

脱毛エステは何回も通わなければなりませんが、施術時間が短くて済むので、1回の脱毛時間はクリニックよりもかなり短くて済みます。

脱毛エステのマシンは産毛にまで対応できるので、すべての施術が終わったあとでも自己処理をすることがなくなります。

○デメリット

光脱毛の出力が弱いため、1回の脱毛ではクリニックのほうが効果ははるかに上になります。
そのため、脱毛エステでは、2~3か月に1度の施術を3年ほど続ける必要があります。
また、キャンペーンによってサロンに通う方が増えるため、予約時間がなかなか取れず、毛周期とずれてしまうこともあるようです。

脱毛エステでの脱毛は永久的な保証をされていないため、すべての施術を終えた後に生えてきた毛を自己処理していると、色が薄くて細い産毛だったはずの毛が、だんだん太くて丈夫になることがあるそうです。

■家庭用脱毛器

家庭用脱毛器は、毛をなくしたい場所に光を当てていくと、次第に毛が薄くなっていきます。
回数を重ねることによって毛が生えなくなり、肌はツルツルになってきます。

脱毛方法は、クリニックのレーザー脱毛やエステの光脱毛と同じように、毛の色に反応する光を当てて、毛根にアタックすることによって再び毛が生えてくる力を弱くすることができます。

家庭用の脱毛器によって、毛が薄くなる程度のものから脱毛の効果がしっかりとあらわれるものまで、たくさんの種類があるので、しっかり調べて、安いからと言って飛びつくのはやめましょう。

●家庭用脱毛器のメリットとデメリット

家庭用の脱毛器を、ほかのムダ毛の自己処理方法と比べてみましょう。

○メリット
カミソリや電気シェーバーや脱毛クリームなどは、その時だけ表面からむだ毛が見えなくなるので、2~3日たつとすぐに毛が生えてきて、目だってしまいます。

家庭用の脱毛器を使って処理を重ねることによって、ムダ毛の自己処理の回数が減るため、お手入れがとても楽になります。
また、カミソリや電気シェーバーなどのように、皮膚の負担も心配ありません。

家庭用の脱毛器の出力は弱いのですが、頻繁に使用することができるため、生えてきたら脱毛、また生えてきたら脱毛というサイクルが短くなり、クリニックやエステの脱毛よりも早い期間ですべての脱毛を終了することができます。

クリニック、脱毛エステ、家庭用脱毛器の3種類の中では、家庭用の脱毛器が一番早い期間で終了して、脱毛エステが一番長い期間がかかります。

また、短い間隔で何度も照射をすることができるので、処理漏れがなくなり、すべての毛根にアタックをすることができます。

家庭用の脱毛器は、アンダーヘアの処理もできるため、恥ずかしさを感じることがありません。
また、脱毛機器が1台あれば、家族で使用することができます。

うれしいことに、家庭用脱毛器の中には、美顔器の効果も備えているものがあるので、1台で脱毛と美顔を同時に行なうことができます。

○デメリット
出力が弱いため、完全に毛根にダメージを与えることができず、永久脱毛の効果はないかもしれませんが、生えてきたらそのたびに脱毛処理を行なえば良いので、デメリットはあまりないといってよいでしょう。

医療とエステと家庭用脱毛器と、3種類の脱毛方法を調べてきましたが、永久脱毛が完全にできるのは医療だけです。
また、金額で比べてみると家庭用脱毛器一番安く、脱毛処理を行える頻度も、家庭用脱毛器がダントツで一番になります。

それぞれ大きなメリットとデメリットがあり、その内容も全く違うので、慎重に考えて脱毛方法を選びましょう。

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